動物種によって、その解剖学的構造にはしばしば大きな違いが見られます。これは、獣医学の研究において、またその後の外科手術やその他の処置を行う際にも、大きな課題となります。インタラクティブな3Dモデルは、動物の解剖学をより深く理解する上で大きく貢献することができます。
ビジブル・ヒューマン・プロジェクトに着想を得て、ミュンヘン・ルートヴィヒ・マクシミリアン大学獣医学部は、成犬のビーグルを3次元データセット化したビジブル・ドッグを作成しました。このデータには、着色された凍結切片(凍結した体の断面写真、右図)のほか、CTおよびMRIの断面画像が含まれています。これらのデータをもとに、VOXEL-MAN可視化システムを用いて犬の解剖学的構造の3Dモデルが作成されました。
以下の画像シリーズは、Visible Dogを皮膚(左)から、表在筋骨格系(中央左)、骨格(中央右)、そして主要な血管、気管支、内臓(右)へと段階的に解剖していく様子を示しています。脚の下部は表示されていません。
次の図は、内臓の側面図を示しています。その形状、相対的な大きさ、位置において、これらは人体の解剖学とは大きく異なっている。見やすくするため、左側の肋骨を矢状断面で切除しています。
参考文献
- Peter Böttcher: The Visible Animal Project: Virtuelle Realität in der Veterinäranatomie. [The Visible Animal Project:獣医学解剖学におけるバーチャルリアリティ。] Dissertation, Tierärztliche Fakultät, Ludwig-Maximilians-Universität München, 2000.
- Peter Böttcher, Johann Maierl, Thomas Schiemann, Cristian Glaser, Renate Weller, Karl Heinz Höhne, Maximilian Reiser, Hans-Georg Liebich: The Visible Animal Project: A three-dimensional, digital database for high quality three-dimensional reconstructions. Veterinary Radiology & Ultrasound 40 (6), 1999, 611-616.




